年始の相場を攻略するために、まずは市場を牽引する大きな流れを押さえておきましょう。
- 新NISAの「年初買い」需要 毎年1月は、NISAの非課税枠を活用した買いが集中します。特に高配当株や、誰もが知る大型優良株に資金が集まりやすい傾向があります。
- 「1月効果」とリバウンド 12月末に節税目的で売られた銘柄が、年明けに買い戻される現象です。前年末に軟調だった中小型株が急反発するケースも少なくありません。
- 国策テーマの具体化 「フィジカルAI」「防衛」「クリーンエネルギー」など、政府が後押しするテーマに関連する予算執行や政策が、年明けから改めて材料視されます。
目次
年始に期待の注目銘柄5選
最新の市場動向とアナリストの予測を元に、年始に動意付きそうな銘柄をピックアップしました。
1. ファーストリテイリング（9983）
- 注目理由: 日本株を代表する値がさ株であり、インデックス買いの影響を強く受けます。1月中旬に第1四半期決算の発表を控えており、堅調な国内・海外売上を背景に「ご祝儀買い」が入りやすい銘柄です。
2. 積水ハウス（1928）
- 注目理由: 1月が決算期の数少ない銘柄であり、**「1月権利確定の高配当株」**としてNISA勢からの人気が非常に高いです。配当取りの買いに加え、米国の利下げ局面では海外住宅事業の回復期待も追い風になります。
3. セーフィー（4375）
- 注目理由: クラウド録画サービスでシェア首位。防犯ニーズの高まりという社会課題に対し、政府の対策やDX予算が意識されやすい年始に注目されます。株価が値ごろ感のある「10万円株」であることも、個人投資家の流入を誘います。
4. 安川電機（6506）
- 注目理由: 3月決算企業の先陣を切って1月上旬に決算発表を行う「製造業の先行指標」です。2026年のテーマである「フィジカルAI（ロボット×AI）」の本命株として、機関投資家のポートフォリオ組み入れが期待されます。
5. 三菱UFJフィナンシャル・グループ（8306）
- 注目理由: 日銀の追加利上げ観測が継続する中、銀行セクターは2026年も主役候補です。年初の資金配分で「負けない銘柄」として選ばれやすく、高い還元姿勢も評価されています。
2026年の大本命テーマ：フィジカルAIと防衛
単発の上げだけでなく、年初から年間を通して注目したいのが以下の2軸です。
- フィジカルAI: 生成AIが「現実のモノ（ロボットや車）」を動かす段階へ。**ファナック（6954）やソフトバンク（9434）**などの協業ニュースは要チェックです。
- 防衛関連: 地政学リスクを背景に、予算拡大が確実視されています。**三菱重工業（7011）**や、レーザー技術を持つ中小型株への関心も高まるでしょう。
まとめ：年始の投資戦略
年始の上昇に乗るためには、**「12月末の押し目買い」または「1月第1週の資金流入確認後の追随」**が定石です。特にNISA枠を活用する場合は、長期保有も視野に入れた優良高配当株から検討することをおすすめします。
※免責事項: 本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終決定は、ご自身の判断で行ってください。
